1.小学生の勉強の仕方が大事な理由!
1-1 小学生で大事なのは生活習慣!
・小学生の勉強の仕方は中学生、高校生になった時にとても重要になります。なぜ、小学生の時の勉強の仕方が大切なのか?簡単に説明していきたいと思います。まず、最初に小学生の時に勉強の取り組み方で大切にしたい事は?「生活習慣」です。「生活習慣?」と思われるご父兄様もいると思いますが、小学生の時は何をやるにしても基本を学ばなければなりません。それは人間としていろいろと学ばなければ先々、壁にぶつかった時に解決が出来ないと壁を乗り越えられないからです。ここでお話しする生活習慣とは≪挨拶・言葉遣い・約束を守る・相手の気持ちを考える健康に留意する・その他生活に関わる諸々の事≫などです。当然、日常的な行動です。この中には勉強は含まれません。勉強はこの日常生活とは、また違った特別な取り組みになります。ですが、正しい生活習慣(日常の正しい生活)が出来ない子供が「特別な取り組み」=「勉強」をすることは出来ないと考えます。親としてはつい「勉強しなさい!」と子供に言いがちですが、まずは「普通の事」「誰にでもできる事」「約束を守る事」が出来ているか?をまず見てあげましょう。この基本が出来る子供が勉強をする時に教えてもらった事を素直に実践出来る様になります。小学生の段階では人間の基礎となる正しい生活習慣を身に付けさせることが一番だと考えます。
1-2 勉強時間の作り方
子供にきちんとした生活習慣を身に付けさせることで次に重要なのは勉強時間の作り方です。小学生の時は上手に計画を立てて物事を熟していくという事はなかなか難しいです。親が介入してあげる事が必要と考えます。毎日の習慣の中で食事をする、テレビを見る、ゲームをする。その中に勉強時間を作って上げて下さい。子供は大人の真似をしますので、親も規則正しい生活習慣を意識して生活しなければいけません。しっかりとけじめをつけて、遊びは遊び・勉強するときは勉強する。小学生の時期は学習時間が、少なくてもよいと思います。大事なことは毎日時間を作ることです。それが習慣になります。正しい生活習慣の中に勉強の時間を設ければ、子供にとってはそれが、正しい生活習慣になっていきます。
1-3どんな環境で勉強させたら良いの?
ご父兄様から「自宅でどの様な環境で勉強をさせた方が良いか?」という相談もあります。どの様な状況で勉強をされているかを聞きますと「自分の部屋に引きこもって何をやっているのか分からない」とお話しされる方が多いのです。子供にとっては親から勉強しなさい!」と言われると子供としては部屋にこもった方が自由ですし、気が乗らない時はゲームなど楽しい誘惑に誘われてしまい結局、勉強をしなかったという事もあります。これは小学生に限った話ではありませんが「自分の部屋では勉強できないから、ダイニングルームで勉強する!」という子供が意外に多いのです。一人では誘惑に負けてしまう事を子供本人が気づいているのだと思います。子供部屋で勉強をしていてなかなか勉強が進まない場合は、子供部屋ではなくダイニングルームなど親の目が届くところで勉強すると良いでしょう。そして、今日は何を勉強するか?そしてその結果はどうだったのかを報告させると良いでしょう。このやり取りが習慣として身に付けば、生活習慣の中に勉強の時間が作られて定着していく事になります。
2.小学生が教科別で学力がつく勉強の仕方ポイント!
・算数
小学校の算数はまず事務処理能力を高めることから始めましょう。
事務処理能力とは計算能力です。良く「集中力に欠ける」から不注意なミスが多く、計算が不得意だと嘆くご父兄の方がいらっしゃいます。本当にそうでしょうか?
ご存知の通り算数はとても綿密な科目です。また少しのミスも許されません。
ですから、≪計算をするベース≫=≪ノートの書き方・整理の仕方≫から教えていかなくてはいけません。これも前述の生活習慣に関係がありますがノートが乱雑だったり数字が汚かったりでは、落ち着いて計算が出来ません。先ず心掛けるべきは、きれいなノート作りから始めるべきでしょう。これは誰でも出来ますし、親も見てアドバイスできると思います。小学生の時は基本から見てあげる事で解決が出来ます。
・国語
小学生の時の国語で大切な事は漢字の習得です。これは繰り返し練習をする以外にありません。例えば一緒に本を読んだりして「この漢字は何?」と質問したり新聞で文字を探したりなどして、ゲーム感覚で興味を持たせる事も良いでしょう。是非、親子で一緒に取り組む機会を持ってください。これも習慣化すれば楽しくなります。
次は文章を読む力を育成していきましょう。但し、読みたくないものを無理やり読めといっても嫌がるだけです。余計に読む事が嫌になってしまいます。
重要な事は≪考えさせることです。≫日常生活の中で、色々な場面で自分はどのようにしたいか?またどのように考えるかを子供に問いかけてみましょう。机の前では無く例えば、買い物に行った時にその様な問いかけをすると自分の意見が発言しやすくなったりします。親がすべて答えを出してしまうと子供は考えなくなります。親が問いかけてあげる事が自分の考えの育成=子供の読解力養成になります。
・英語
小学校での英語教育導入・及び子供向け英語教室があり、選択肢は多くあります。
ただし、気をつけなければいけないことがあります。小学生向け英語教育は楽しい事・ ゲームをしながら英語を学ぶ(小学校でもそういう授業です。)授業がほとんどです。
英語を身近に感じるといった点では良いと思いますが、学習として捉えた時は、学力として考えた時は身に付かないと考えます。小学校でやった事が全く身に付かずに中学校に進んだ生徒を今までにたくさん見ています。小学校では楽しくて好きだったのに中学校では急に学習としての科目になり英語が嫌いになってしまう子供を目にすることがあります。ご父兄様にご理解頂きたい事は、英語は小学校高学年より始めて、中学の予習をする勉強を試みて欲しいです。中学に上がった段階で自信がつきます。楽しいだけでは学力に結びつきません。言葉を聞く・書く・話せるは、あくまでも語学です。国語も楽しいだけでは身に付かないので学習出来る環境を提供してあげる事が大事です。
・理科・社会
理科・社会の両科目とも小学校の段階では好奇心の養成が一番重要だと考えます。
ですから、社会科では社会見学があり、理科では実験があるのです。
その好奇心を満たす中での学習であり、とても楽しい勉強になることは疑う余地はありません。好奇心・興味がもてることが次へのステップになります。
3.親が子供の勉強を見てあげるポイントは?
3-1 子供の性格などで教え方は変わるのか?
お子様の性格は親が一番よく知っているはずです。ですから、本来は良き指導者になれるはずです。ところが親子関係だと難しい場合が多いのです。何故なら、親も子も感情が入るからです。子供が甘えた事を言ったり親が感情的になったりと親子ならではの感情が出てしまいます。師弟関係として考えた場合は、とても厄介な事です。
では、親が勉強に関与してはいけないのか?そんな事はありません。親がしてあげられる事は≪アドバイザー・勇気づけ・正しい方向に向かうとための水先案内人≫この様な直接的な指導よりもどちらかと言えばメンタルやモチベーションのフォローをしてあげると子供の勉強に良い影響を与えます。
実際の指導・細かい事は学校なり、塾なりの第三者に任せることが得策だと思います。
親子関係は子供にとってもとても重要です。愛情を持って子供も見守っていく姿勢が重要でしょう。
3-2 小学生が自宅で勉強をやる時に学校でやったことを復習する時のポイント
約束を守る。つまり宿題を必ずやる。前述にある生活習慣の事です。
これが前提となります。家で勉強する時は3-1でもお話しした通り親子関係の厄介な
問題がありますので、≪学校の先生はこういう教え方しなかったよ。≫≪こんなやり
方習っていない。≫など子供は反論を用意しています。
ですから、確実に課題を終わらしているか?真面目な態度で宿題に接しているか?
この部分を見てあげる事が重要です。
3-3 子供が理解できているか出来ていないかの見極め方と対応の仕方。
これも、親子関係ではとても難しい事です。子供には分析能力が身に付いていませんので ≪どこが分からない・どの辺から分からなくなった≫と具体的な判別出来ません。
≪親が出来ることは一緒に考えてやること。決して出来ないわけではないよ≫と勇気づけてあげる事が重要でしょう。
4.小学生の塾へ通うタイミング
4-1 どの様なタイミングで塾に預けた方が良いか?
塾は子供にとっては赤の他人です。ですから、ほとんどの生徒は親と接する時とは違い礼儀正しく、素直に先生の言うことを聞いて真面目に学習します。
それは、子供にも社会的対応能力が備わっているからです。
先ず、学習姿勢の第一歩としてはとても良い環境です。
塾は子供にとって、良きアドバイザーであり、また勇気づけの場所です。
これは親と同じ役目ですね。違うのは、家庭とは違い子供が素直に教わる姿勢を持っていますので、こちらの言ったことを素直に理解してくれます。
勿論、学習塾の先生はプロですので、どこで躓き、どこで悩んでいるか?どんな子供であろうと分析が出来ます。
子供が先に進めない時、またご父母様の指導だけでは、手に負えなくなった時、その様なタイミングが塾へ通うタイミングだと思います。学校・家庭とはまた違う世界で学習をする目的で通う学習塾は子供にとっても成長過程で視野が広がると思います。